情報Ⅰ共通テスト対策|必要勉強時間と勉強方法
この記事で分かること
- 共通テストの情報Ⅰで70%以上の点数をとるために必要な勉強時間
- 共通テストの情報Ⅰの基本的な勉強方法
2025年の共通テストから「情報Ⅰ」が必要となりました。
しかし、まだまだ「情報Ⅰの共通テスト対策」に関する情報は少なく、どのように勉強したらいいか分からないと悩んでいる人もいると思います。
そんな方たちに、情報Ⅰに必要な勉強時間は何時間程度なのか、基本的にどのように勉強したら良いのかを解説していきます。
情報Ⅰを共通テストで70%以上にするために必要な勉強時間
※高校の授業は内容や進行速度に差があるため独学での勉強時間を考えます。
※人によって知識レベルが違う為、大学受験の勉強はしたことがない人を想定します。
共通テスト対策に必要な勉強時間を考える上で参考になる資料が2種類あります。
- 「平成30年改訂 高等学校学習指導要領 各学科に共通する教科・科目等及び標準単位数」
- 進学校のカリキュラム
1つ目の資料は、文部科学省が出しているもので、単位数の目安を表しています。
これによると、数学Aは2単位、情報Ⅰも2単位となっています。
2つ目の資料は進学校のカリキュラムです。
複数の進学校のカリキュラムで単位数を確認します。
今回3校のカリキュラムを確認しました。
- 筑波大学附属高等学校(偏差値78)
- 東京都立小山台高等学校(偏差値68)
- 東京都立北園高等学校(偏差値62)
参考:みんなの高校情報 東京都 高校偏差値一覧2024年度版
3校全てが、数学Aは2単位、情報Ⅰも2単位となっています。
この2つの資料から数学Aと情報Ⅰは同程度の学習時間が必要であると考えられます。
1単位は50分の授業(今回60分で考えます)を35回受ける必要があります。
2単位だと70時間の授業を受けることになります。
予習復習を授業1回ごとに30分すると35時間です。
まずは最低でも105時間は勉強する必要があります。
さらに共通テスト対策をするため100時間の勉強が必要です。
200時間以上の勉強をすれば、共通テストで7割は点数をとれる可能性が高くなります。
しかし、情報Ⅰについて何も知らないという人が多数であるという問題があります。
数学に関しては中学で学んでいますが、情報についてはほぼ何も知らない人が多数であるため、数学より必要な勉強時間が増える可能性があります。
それを考慮すると200時間の勉強にプラス50時間の計250時間は必要ではないかと考えられます。
情報Ⅰの共通テスト対策の基本的な勉強方法
まず確認すべきは「独立行政法人大学入試センター」が出している情報Ⅰの試作問題と参考問題です。
基本的には、問題や難易度はこれをベースにして考えると良いでしょう。
試作問題を高校の教科書を勉強するだけで解くことが出来るか確認してみましたが、解くことは可能であると思います。
参考にした教科書は、実教出版の「最新情報Ⅰ」です。
この教科書は試作問題の内容を大体網羅しているため、この教科書の内容を理解すれば共通テストも解くことが出来ると思います。
しかし、試作問題に「箱ひげ図」が使われており、「最新情報Ⅰ」にも箱ひげ図の説明はあったのですが、もう少し説明を追加した方が良いのではないかと感じたので、個々の知識をより深く理解するためには、自分で調べる必要があるかもしれません。
「最新情報Ⅰ」のページ数は200ページもないので、全ての項目に対して詳細な解説はされていませんが、基本事項については網羅されているため、まずは教科書の内容をしっかりと理解することが大事です。
試作問題の全体的な印象としては、基本的な知識と与えられた情報をもとに考察しながら答えを導き出すということです。
知識レベルでいうと難しいことは問われてはいませんが、幅広い知識を知っていた方が有利になると思われるため、勉強時間が最低250時間必要というのは妥当な線ではないかと思います。
試作問題で苦戦する人が多いのは第3問のプログラミング(アルゴリズム)の問題です。
まず、文字がかなり多いので読みづらいのですが、これに慣れる必要があります。
また、第3問のプログラミング(アルゴリズム)の問題については、問1から解くと人によっては分かりづらいと感じるため、問3から解いてみるのもアリです。
問3のプログラムはパッと見て何をしているのかが分かりやすいですが、問1から解くと文字が多すぎて良く分かりません。
プログラミングの勉強方法ですが、一番いいのはパソコンを使ってプログラムを書く練習をすることです。
プログラミングが上達する方法は、とにかくプログラムを書くことなのでまずはパソコンで練習をしましょう。